リンカーンナビゲーターの兄弟車
エクスペディションが堂々モデルチェンジ!
2018年に登場した第4世代エクスペディションは、2022年にビッグマイナーチェンジを実施して内外装を一新していますが、2025年モデルはフルモデルチェンジとなり第5世代となりました。
エクステリアの変更点は多岐にわたりますが、フロントエンドやリアエンドの変更、テールゲートがランドローバースタイルの上下リフトゲートを装備するなど、兄弟車のナビゲーターに準じて大きくアップデートが行われています。
標準グレードは、STXとXLTに代わって新たにアクティブが登場しグレード構成が一新されています。
昨今必ずと言って良いほどラインナップされるオフロードモデルは、昨年までのティンバーラインが廃止され、新たに「トレマー」が登場しました。エクスペディションと言えばプラチナム、キングランチなどプレミアムモデルも健在です。
日本では非常にレアなエクスペディション。2025年登場の新型モデルは大注目の一台と言えるでしょう。
アーティスト 清木場俊介さん
東北楽天ゴールデンイーグルス 浅村選手
埼玉西武ライオンズ 松井監督
外装
2025年モデルの新型エクスペディションに、前年までのティンバーラインに代わりオフロードモデルのトレマーがラインナップに追加されました。
トレマーは、クラス最高レベルの10.6インチの最低地上高、33インチタイヤやスキッドプレートなどオフロードムード溢れるルックスをティンバーラインから引き継いでいます。後のパフォーマンスでも触れますが、オフロード走行用の装備も充実しており、フォードの本気度合いが伝わる車両構成となっています。
注目はプラチナムに用意されたステルスパフォーマンスパッケージです。
ロードプレビュー機能を持つ連続制御ダンピングシステムが搭載されたサスペンションを装着し、最高出力440馬力のパフォーマンスを誇る3.5リッターEcoBoostエンジンを搭載。
ブラックエンブレムやマグネタイトペイントの専用22インチアルミホイール。各所エボニーブラックのトリムを装着してスタイリッシュなルックスが特徴です。
新型エクスペディションの注目ポイントでもある、ランドローバースタイルの上下分割式多機能スプリットテールゲート。
電動開閉が可能で長尺物の積載や狭い駐車場での開閉などもしやすいのが特徴です。
トレマーは、ダークカーボナイズドグレーにエレクトリックスパイスペイントアクセントが1か所入るオフロードライクな18インチホイール、大型のオールテレーンタイヤを組み合わせてワイルドなルックスになっています。
もちろん、ダートやオフロード走行にも対応します。
トレマーはカーボナイズドグレーにペイントされたLED付きセンターバーとエボニーブラックメッシュを組み合わせた専用グリルを装備。
バンパーにはイエローのアクセントカラーのインサート、トーフックが装着されており、一目でトレマーと判別できるよう差別化が図られています。
ステルスエディションは、ボンネットにブラックの「EXPEDITION」エンブレム、カーボンブラックグリルをはじめ、ヘッドライトベゼル、フォグランプベゼル、バンパーインサートをブラックカラーで統一してスタイリッシュに仕上げられています。
ステルスアピアランスパッケージには、22インチハイグロスブラックアルミホイール、ステルスパフォーマンスパッケージには専用のマグネタイトペイントマシンドフィニッシュアルミホイールが装着されます。
※画像はステルスパフォーマンスパッケージ専用ホイール
ステルスパフォーマンスパッケージに含まれるレッドカラーのブレーキキャリパー。
専用スポーツチューニングサスペンションも装着されています。
キングランチの専用ホイールは、フロント、リアスキッドプレートとカラーを揃えたシニスターブロンズカラーダイヤモンドカットマシンドフェイスアルミホイールが新たにデザインされました。
センターキャップはおなじみのキングランチ専用ロゴが入ります。
プラチナムに用意されたアルティメットパッケージには、エクスペディション史上最大の巨大な24インチダークメタリックホイールが付属。繊細なスポークと、繊細でラグジュアリーな雰囲気のデザインが特徴です。
プラチナムアルティメットパッケージ装着車両はサブライト付きグリルバー、ポリッシュステンレススチールベルトラインモールドを装備した専用グリルが付属し、サテントリムなどと相まって最上級グレードらしい豪華な印象となっています。
最新装備のカーゴテールゲートマネージャーは、テールゲートに腰掛けて使用する際には背もたれとして機能し、棚やテーブルとしての役割も果たす使い勝手抜群のシステムです。
簡単にセッティング変更が可能で、様々なシチュエーションに対応しています。
夜間や日没時など車両周辺が暗くなった際に、ヘッドライト、グリル、ルーフレール、リフトゲート、スポイラーから放たれる光がエクスペディションの周囲を明るく照らし出します。
キャンプやバーベキューの荷物の出し入れなど、周囲を明るくしたい場合にも便利にお使いいただけます。
ドアの開閉に伴って電動展開が可能なパワーランニングボードは、キングランチ、プラチナムに標準装備されています。
パワーランニングボードは使用しない時は車体に沿って自動で格納されるため、エクステリアの印象がスタイリッシュなのもポイントです。
内装
昨年までの15.5インチディスプレイはリニューアルされて、ドライバー正面に横型のパノラマ24インチディスプレイ、センターに独立した小型ディスプレイのツインパネル構成となりました。
これにより、インテリアの印象が一気に近未来的なイメージへと変化しています。
プラチナムには、ソルトクリスタルグレー、モハベダスクの2色のラグジュアリーレザーから選択可能なアルティメットパッケージが用意されており、セカンドシートはそれぞれ、デュアルキャプテン若しくはパワーフォールドベンチなどを設定。新型は特にインテリアがアップグレードされた印象があります。
ロータリーダイヤル式ATセレクターは以前のセンターコンソールからインスツルメントパネルに移動しています。
ステアリングホイール形状は、上下フラットタイプの楕円形状としているところも変更点となっています。
キングランチのデルリオレザーインテリアも見どころで、ラグジュアリー且つヴィンテージライクなキングランチならではの雰囲気を醸し出しています。
全グレードに標準となる、没入型パノラマ24インチディスプレイ。メインディスプレイに加えて、13.2インチのセンタータッチスクリーンディスプレイを介して必要な箇所にデジタルコンテンツを投影する為、ドライバーは常にドライブ集中することが可能です。
B&Oサウンドシステムとはヨーロッパハイエンドカーに装着される世界的高級オーディオブランドであるBang&Olufsenの派生ブランドです。
22スピーカーのサウンドはもちろん素晴らしいの一言です。
柔軟性の高いレイアウトが可能な3列目シートを採用。
あらゆる状況に対応する適応性、シートアレンジ、広々としたスペースが特徴で、十分な快適性を提供します。
オプションのフレックスパワードコンソールは、上にスライドしてストレージスペースと2列目シートの通路スペースを拡大可能。
更に、リア側にスライドすることで2列目シートに座るお子様や家族の方がカップホルダーやコンソールストレージを利用しやすくなるのもポイントです。
電動折り畳み式の40/20/40 2列目ベンチシートは、3列目へのアクセスが簡単なチップ&スライド機構を装備しており、最大8名が乗車可能となります。
(アクティブ、トレマー、プラチナムで利用可能※ステルスアピアランス、ステルスパフォーマンスパッケージでは選択不可)
1列目と2列目シートに渡って2つのパネルを連ねた大型のパノラマサンルーフをオプション選択可能。
パネルを開放すれば爽快なオープンエアドライブを楽しむことができます。
走行性能
新型エクスペディションは、リンカーンナビゲーター、フォードF-150ラプターと同じフォードの代名詞ともいえるV6 3.5L EcoBoost ツインターボエンジンを搭載。
エンジン出力は昨年までの380馬力と比較してベース出力で20馬力アップの400馬力となりました。
プラチナムのアルティメットパッケージ、ステルスパフォーマンスパッケージ、及びトレマーには440馬力、510ポンドフィートものトルクを発生するハイアウトプット(高出力)バージョンが搭載されます。
アメ車イコールV8と言う根強いファンも多いですが、昨今は排気量をダウンしてターボ等の過給機でパワーを出す手法やハイブリッド化が今の自動車業界の潮流となっています。
V6エンジンは軽量コンパクトかつ高燃費、排出ガスの低減といいことづくし。
10速ATとの組み合わせによる吹け上がりの軽さやパワーはV8を上回るフィーリングです。
トレマーとステルスパフォーマンスパッケージ、プラチナムアルティメットパッケージ装着車は高出力440馬力エンジンを搭載。
エンジンは直噴システムでパワー効率を最大化しており、インタークーラーツインターボによる優れたレスポンスを発揮します。
V6エンジンのパワーを効率よくアクスルに伝達する多段式ATを採用。
加速時の応答性とパフォーマンスの向上はもちろん、燃費効率の良い走行が可能となっています。
トレマーはアクセル/ブレーキをコンピューターを車両側のシステムで自動制御するトレイルワンペダルドライブを装備。
極低速で岩山などの厳しい地形を走破するロックローリングが可能となるシステムです。
ロッククローリングは、ブレーキとグリップ力をうまく使いながら地形をクリアする高度なテクニックを必要としますが、これを車両側が最適にアシストしてくれるというシステムがトレイルワンペダルドライブとなります。
トレイルコントロールで予め速度を設定することで、突然の下りなど、路面状況の変化が発生した際にも車両が自動で加速やブレーキを制御します。
これにより、ドライバーへの負担が軽減され、オフロードを安全に走行することが可能となります。
ノーマル、スポーツ、牽引/運搬、エコ、スノー、サンド、マッドの7つものモードを備えたテレインマネジメントシステム。
さらに、特定のドライブモードで2WDと4WDを手動選択可能となる、インテリジェント4x4システムが用意されています。(アクティブはOP)
ドライバーパッケージに含まれる、連続制御ダンピング(CCD)サスペンションは、ロードプレビュー機能を駆使して路面からの衝撃に予め備えることで、快適なドライブとスポーツ走行を可能としています。
安全機能
安全面では、レーンキーピングシステム、回避ステアリングアシスト、ブラインドスポットインフォメーションシステム(BLIS)、ヒルディセントコントロール、オートエマージェンシーブレーキ、アダプティブクルーズコントロール、オートハイビームヘッドライトを含むFORD CO-PILOT360アシスト2.0パッケージが全グレード標準装備されています。
FORD CO-PILOT360アシスト2.0は以前はオプションで設定されていましたが、安全面の強化として全車標準化されています。
フォードブルークルーズ(北米専用高速自動運転)はアクティブをはじめ全てのグレードにオプション設定されており、北米の自動運転テクノロジーが日常の物となっている様子が伺えます。
メディア
新型モデルで最も変化したポイントは、24インチ横型インフォテインメントタッチスクリーンモニターです。
ドライバー用メインディスプレイに追加して、独立した小型ディスプレイをセンタークラスターに配置。ドライバー側からはもちろん、パッセンジャーシートからも操作しやすい配置としています。Googleのソフトウェアに基づいて構築されたFORDの最新鋭コネクテッドシステムを搭載。
アップルカープレイ&アンドロイドオートに対応していますので、お手持ちのスマホにインストールされているナビゲーションを純正画面に映し出し、車両とリンクさせることで、日本国内のナビゲーションと変わらない使い心地でご利用可能です。
もちろんSiriに対応しており、音声による目的地設定やショートメールの作成送信、ミュージックの再生が可能です。
オプションパッケージ
プラチナムには高出力エンジンやスポーツサスペンション、ブラックエクステリアアクセントを含むステルスパフォーマンスパッケージがお勧めです。
さらに、プラチナムアルティメットパッケージが用意されており、ハイパフォーマンスエンジン、プレミアムレザーをふんだんに使用したラグジュアリーインテリア、24インチアルミホイールなど、豪華装備満載のプレミアムなパッケージとなっています。
基本スペック