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クライスラー300/300Cは、クライスラーブランドで販売される高級セダン。
2005年のデビューから、正規輸入により右ハンドルも設定されたこともあり爆発的な人気モデルとなった300/300C。
当然、アフターパーツも豊富です。E&GやT-REXを始めとしたグリル、XENON(ゼノン)、DURAFLEXエアロキット等エクステリアのカスタムは定番です。 ギブソン、フローマスターなどのエキゾーストマフラーやアイバッハ、BCレーシングなどのロワリングキット、コイルオーバーキットはもはや必須のカスタムアイテム。
HEMI、SRT8、クライスラーウイングロゴ等の刺繍が施されたフロアマットはインテリアをぐっと引き締めます。 ウッド調ダッシュパネルキット、クロームカバーやドアバイザー、MGPキャリパーカバーといったお手軽ドレスアップ商品はもちろん、 カスタムの基本であるホイールもROHANA(ロハナ)、SAVINI(サビーニ)で決まるのがここ最近のトレンドです!
2001年のデトロイト・オートショーに1950年代スタイルの「ダッジ スーパー 8 HEMI」コンセプトとして出展されたモデルを前身とし、 2004年に「クライスラー 300」として発売された。2005年には「北米カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞、また「カナダディアン・カー・オブ・ザ・イヤー(新型高級車部門)」に選出されている。
迫力あるスタイル、充実した装備にもかかわらず日欧の競合車と比較して安価だったことなどから大変な人気モデルとなり、 旧ダイムラークライスラー、クライスラー部門の業績回復に貢献した。2006年のガソリン価格高騰によるトレンドの変化以降の販売は低調である。
デザインはジープ&トラックデザインの副社長、ラルフ・ジルによって行われた。リアに300Mの意匠の名残を見ることができる。 また、1998年にデトロイトオートショーで発表されたクライスラーのコンセプトカー「クロノス」のグリルデザインが生かされている。
プラットフォームは「クライスラー・LXプラットフォーム」と呼ばれるもので、メルセデス・ベンツ・Eクラス(W210/S210)の構成部品が、 リアサスペンションやトランスミッションなどに流用されている。後輪駆動を基本とし、トップグレードの300CにはV型8気筒HEMIエンジンが搭載される。
当初のグレードは、2.7リットルV型6気筒OHCエンジン(190馬力)の“ベースグレード”、3.5リットルV型6気筒OHCエンジン(250馬力)の“ツーリンググレード”、 そして5.8リットルV型8気筒OHVヘミエンジン(340馬力)を搭載する“300C”、の3種類であり、いずれもセダンであった。2005年2月、 専用バンパーと20インチホイールを装備し、6.1リットルV型8気筒OHV HEMIエンジン(425馬力)を搭載した“SRT-8”が追加された。
ヘミエンジンは、気筒休止機構(8気筒→4気筒)を採用しているため、6リットル前後の大排気量車の割には燃費が良く、 2006年以降のガソリン価格高騰時にもそこそこの売り上げを見せた。
2004年、プラットフォームを共用するワゴン車である「ダッジ・マグナム」がアメリカで発売されたが、アメリカ以外の幾つかの市場においては、 このモデルのバッジエンジニアリングにより「300のステーションワゴン」として販売されることになった。
セダンでのラグジュアリースポーツのイメージを損なわないよう北米では発売されず、国外ではマグナムより高価格設定の300シリーズとする方が収益性が良いため、 欧州、アジア、オセアニアのみの輸出専用モデルとなったものとされる。クライスラーはダッジ・マグナムを2008年中に廃止した。
セダンの3グレード、ワゴンの2グレードが、クライスラー・ジャパン(当時はダイムラークライスラージャパン)により正規販売されている。 それらの呼称には、アメリカ本国での本来の名称との間に紛らわしい差異が生じており、注意が必要。
V型8気筒モデルのグレード名である「C」を併せた「300C」が、日本での車名となっている。アメリカ本国での車名は「300」である。 V型6気筒モデルのグレード名である「ツーリング」が、日本ではワゴンモデルの呼称として使用されている。アメリカ本国での「クライスラー300・ツーリング」は、セダンである。 なお、日本で販売されている「300C」の右ハンドル車と「300Cツーリング」は、オーストリア・グラーツにて製造・輸出されている。
導入当初は左ハンドル車のみだったが、2005年10月14日に右ハンドル車が導入された(セダンのV型8気筒 5.7リットルモデルのみ左・右のいずれかのハンドルが選択可能・ セダンのV型6気筒3.5リットル及びSRT8並びにツーリング全モデルは右ハンドル専用となる)。
しかし、2009年モデルではツーリングモデルが廃止、さらに2010年6月15日に発表された2010年モデルでは新たに「ECOランプ」が装着されたものの、 トップモデルのSRT8並びにV型8気筒5.7リットルモデルの右ハンドル車が廃止となったことで、車両価格が若干ながら値下げとなった。 同時にプラットフォームを共用する「ダッジ・チャージャー」と比べて全体的に金額は高いものの、右ハンドルの存在があるというアピールポイントを失う結果となってしまった。
また2011年1月8日には右ハンドル車投入以降に廃止となった3.5リットルの左ハンドル車が復活し、価格も398万円という輸入車でのFセグメントでは低価格だが、 それに伴い右ハンドル車が逆に高くなるという現象が起きていた。 現在は、全グレードともに日本での販売は終了している。
2011年に300はモデルチェンジを敢行した。コンポーネントは先代同様LXプラットフォームを踏襲しているものの、デザインは大幅に変更した。
今回のマイナーチェンジでは、内外装のデザインを変更。エクステリアではフロントマスクを新しい意匠としたほか、新たにLED式のフロントフォグランプを採用した。 また、ヘッドライトベゼル、ホイールカラー、テールランプ、ウィンドウモールディングをブラックで統一した。
一方インテリアでは、インストゥルメントパネルとセンターパネルを改良。インストゥルメントクラスターに「フルカラー7インチTFTマルチビューディスプレー」を搭載したほか、 ダイヤル式のシフトセレクター「エレクトロニックロータリーシフター」を全車に採用した。装備の強化も図っており、「300S」にはBeats Audioの、「SRT8」にはharman/kardonの プレミアムスピーカーを採用。
運転支援システムについては、停止まで自動で行う「アダプティブクルーズコントロール(STOP & GO機能付き)」や、操舵アシスト機能付きの「LaneSense車線逸脱警報プラス」 「前面衝突警報プラス(クラッシュミティゲーション付き)」「ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション」「『Parkview』リアバックアップカメラ」 「『ParkSense』フロント/リアパークアシスト」が標準装備となった。また、エンブレムは1930年代のクライスラー車に採用されていたブルーリボンをモチーフにしたものが使用されている。 なお、先代に設定されていたステーションワゴンはラインナップ落ちしている。
グレードは2011年モデルでは300、300リミテッド、300Cの3つが設定され、2012年モデルではスポーツグレードの300Sと高性能バージョンの300 SRT8が追加された。
先代モデルでラインナップされていたV型6気筒2.7リットルエンジンとV型6気筒3.5リットルエンジンはカタログ落ちし、新たにベースグレードには292馬力を発生する V型6気筒3.6リットルペンタスターDOHC24バルブエンジンが採用されている。また欧州向けの販売を意識しているため、環境性能の高いターボディーゼルもラインナップに加わっている。 トップグレードの300Cでは先代同様にHEMIV型8気筒が選択でき、それに新開発された8速ATを組み合わせることで0-60mph(約97km/h)加速7.2秒を実現した。
インテリアは基本的に前モデルの昇華であるが、新たな特徴としてクライスラーの統合情報端末である「Uコネクト」が搭載されている。 ラインナップのうち、300Sでは10スピーカーサウンドシステムが設定されている。
なお、ヨーロッパではクライスラーとランチアのディーラー網の統合に伴い、イギリスとアイルランドでは引き続きクライスラーブランドで販売されるが、 大陸側ではランチアブランドで販売が行われることになった。
日本市場では後述の通り、本国同様「300」となったが、韓国市場においてはSRT8を含め車種名としての「300C」を継承している。
2012年11月15日、フィアット・クライスラージャパンによって発表。日本国内での名称も「300」に改められた。 エンジンはV型6気筒3.6Lのペンタスターエンジン1種のみでこれにZF製の8速ATを組み合わせる。
グレードは「300リミテッド」とこれにポルトローナ・フラウ製本皮革シートや20インチアルミニウムホイールなどを加えた「300C ラグジュアリー」の2種で、全車右ハンドルのみとなる。 通常、輸入車の日本仕様の場合、ナビゲーションシステムには日本メーカー製が採用されることがほとんどだが、300のそれは北米仕様と同じガーミン製が採用されている。
後期型で「300S」に車名を変更して発売していたが、2017年12月にて販売を終了した。
2011年ニューヨーク国際オートショーで発表された300Cの高性能バージョン。 SRTはクライスラーの高性能モデルに慣例で与えられている名称で、通常モデルとの主だった差異として専用のエアロボディが与えられ、 スポーツサスペンションとブレンボ製ディスクブレーキを備えるほか、先代同様にV型8気筒ヘミを搭載するが、6.4リットルのエンジンは 0-60mph(約97km/h)加速を4秒で行うパフォーマンスを発生する。日本仕様は先代同様に右ハンドルのみの導入となった。